「前編の制作を振り返って」 石川直哉
こんにちは。「くっつきぼし」を制作してる石川と申します。日々、細々と個人でアニメを作っております。
最初、この作品は自主制作アニメのつもりでスタートしたのですが、プリマステアの中川さんとの出会いをきっかけに、このような形でDVD発売に至りました。関係者の皆様にはとても感謝しています。このページでは、この作品を「作る」という観点からお話させていただきます。
ではまず、制作環境のお話。
僕は自宅にいると、アニメを見るばかりで作業が進まなくなっちゃうので、友人と共同で近所に作業場を借りて自分のアニメを作っています。そこでは各々がいろんなジャンルで創作活動をしており、皆が刺激しあえるという点でもとくに重宝しています。
作業マシンのOSはWindows。
ソフトはsaiやPhotoshopやAfter Effectsを主に使用。
このアニメは、僕が5年位前に妄想し始めました。
僕は寝る前によく妄想するので、寝床に自由帳を置いて、キーコとアーヤが何かいい感じのことをしたらそれを書いていって、お話を組み立てました。でもその頃は今よりもっと絵がへたくそだったので、そんな未熟な技量でキーコやアーヤを描きたくないと思ったので、まだ手はつけませんでした。
しかし2年前に、どうしても作りたい気持ちと、すこしは絵がうまくなったんじゃないかと思う気持ちが強くなり、「くっつきぼし」を作り始めました。
動画は紙で作画
USBカメラを取り付けた自作の動画チェック台
「くっつきぼし」の世界観を描くのに、欠かせないもののひとつが音楽です。情景にあわせて、音楽で「くっつきぼし」のシーンを盛り上げてくれました。個人的にも大変気に入っています。
大学の後輩でもある作曲家の森田俊輔氏とは学生時代から自主制作アニメをいっしょに作ってきました。彼には企画当初からこの話をしていたので、長い間やきもきさせてしまったと思います。
声を入れるアフレコ作業は、個人制作メインの自分にはとても新鮮でした。キャストの方々には、このような妄想アニメにここまでお付き合いいただいてたいへん恐縮でしたが、せっかくなので作品でやりたかったことを
いろいろお願いしてみました。オーダーすると見事に演技で答えてもらえるので、とても楽しかったです。
アフレコ用台本
後編はおそらく僕が一番楽しみにしてますが、こんな「くっつきぼし」に、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。
それでは失礼します。